【新生児の粉ミルクおすすめ】選び方・値段・成分・人気のメーカーを比較!
子育て中のママ・パパにとって粉ミルクは非常に心強い存在です。
ドラッグストアやネット通販ではさまざまな種類の粉ミルクが販売されているため、一体どのメーカーがよいのか、値段が高いほうが安心なのか、など迷うことも多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、新生児向けの粉ミルクの選び方や成分・人気のメーカー商品を比較、紹介していきます。
※本ページはアフィリエイト広告を利用しています。1.【新生児】粉ミルクの選び方
母乳が思ったように出ない、あるいは早期の復職を希望しているワーキングママなど、さまざまな理由で粉ミルクの使用を考えている親御さんは多いでしょう。
そこで、まずは粉ミルクの基本的な選び方を紹介していきます。
1-1.ミルクの形状で選ぶ
粉ミルクには缶入りやキューブタイプなど、さまざまな形状のものが存在しています。
各形状の大まかなメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット | |
粉タイプ(缶) | 大容量でコスパがよい好みの量で作りやすい | 開封後は早めの消費がマスト部屋が汚れやすい |
スティックタイプ(個包装) | 溶けやすく持ち運びしやすい計量しなくてよい | やや割高少量だけ作りたいときには向いていない |
キューブタイプ(個包装) | 計量の手間がない保存がきく | やや割高なので毎日使う場合はコストがかかる |
スタンダードな缶入りタイプはもっとも量が多く、また好みの量を測って作りやすいため毎日粉ミルクを消費する赤ちゃん向きでしょう。
スティックタイプやキューブタイプは、いちいち計量せず簡単にミルクが作れるのが魅力であり、外出先や夜中の授乳時など『いざという時』に便利です。
ちなみにお湯で溶かさずそのまま飲める『液体タイプ』のミルクも存在します。
価格帯としては高めなので普段使いには向いていませんが、保存がきき調乳の手間がないため緊急用に備蓄しておくとよいかもしれません。
それぞれの特徴を踏まえた上で、家庭のライフスタイルや好みにあったものを選ぶとよいでしょう。
1-2.値段で選ぶ
同じ粉ミルクでも、形状や商品によって値段に差があります。
基本的には大容量の缶タイプに比べ、スティックタイプやキューブタイプは割高です。
そのため、完全ミルク育児や混合育児など、粉ミルクの使用頻度が高い場合は缶タイプを選んだほうがコスパがよいです。
また、缶タイプでも商品ごとに価格差がありますが『安い=粗悪品』というわけではありません。
粉ミルク自体のクオリティというよりは、宣伝広告費が上乗せされている商品も少なくないので、ご家庭やお子さんの好みで選んで大丈夫です。
一方、缶タイプと比べると割高なスティックタイプ・キューブタイプですが、夜間授乳のみあるいは母乳の割合が高いなど、使うシーンが限られている場合は価格よりも使い勝手を優先することをおすすめします。
1-3.月齢で選ぶ
粉ミルクは月齢でも選ぶべき商品が変わります。
通常、1日3回の離乳食が定着してきた頃(9ヵ月〜)には通常の粉ミルクからフォローアップミルクに切り替える場合が多いです。
ただし、離乳食が進んでいないのにフォローアップミルクを与えてしまうと本来必要な栄養が摂取できず、離乳に影響してしまう可能性があります。
また、フォローアップミルクは食事だけでは不足しがちな栄養素の摂取をサポートするものですが、必ずしも必要なものではありません。
通常の粉ミルクからフォローアップミルクに切り替えていく時期は、お子さん一人ひとりの状態を見ながら検討するようにしましょう。
また、離乳食の進み具合やミルクの切り替え時期に迷ってしまったときは、医師に相談することをおすすめします。
1-4.成分で選ぶ
アレルギー等の心配があるお子さんの場合、粉ミルクの成分はしっかりチェックしましょう。
・ミルクアレルギー
・先天性乳糖不耐症
・ガラクトース血症
このような赤ちゃん向けには、乳糖を含まない粉ミルクが販売されています。
アレルギー対応のミルクを検討しているなら、使用前に必ずかかりつけ医に相談してください。
離乳食の3回食が始まったものの、鉄分不足が気になる場合は鉄分やDHA、カルシウムなどが配合されたフォローアップミルクがおすすめです。
1-5.口コミで選ぶ
粉ミルクの商品は実際使ってみないとわからない部分も多いです。
ミルク選びに迷ってしまったら、ぜひ先輩ママ・パパたちの口コミを参考にすることをおすすめします。
粉ミルク商品のメリット・デメリット、それぞれの形状の使い勝手など、実際のユーザーだからこそわかる生の情報を得ることができるはずです。
ぜひ口コミも積極的に参考にして、お子さんのミルク選びに役立ててくださいね。
2.粉ミルク!国内人気メーカーのおすすめ商品はコレ
赤ちゃんに粉ミルクを与える際、できる限り母乳に近い成分を含んだ商品を選びたいと考えるママは多いのではないでしょうか。
そこで、この章では国内人気メーカーのおすすめ粉ミルクを紹介していきます。
まずは、母乳100mlに含まれる成分と各メーカーから発売している人気商品の成分(調乳したミルク100mlあたりに含まれる栄養成分)を調べ、一覧にまとめてみました。母乳に近い成分は赤文字にしてありますので、参考にしてみてください。
成分名 | 母乳 | 明治『ほほえみ』 | 和光堂『はいはい』 | アイクレオ『バランスミルク』 | 雪印メグミルク『ぴゅあ』 | 森永乳業『はぐくみ』 |
カロリー | 65.0kcal | 68.3kcal | 67.3kcal | 66.4kcal | 66.9kcal | 66.6kcal |
たんぱく質 | 1.1g | 1.5g | 1.5g | 1.5g | 1.5g | 1.5g |
脂質 | 3.5g | 3.5g | 3.6g | 3.5g | 3.6g | 3.5g |
炭水化物 | 7.2g | 7.7g | 7.2g | 7.0g | 7.1g | 7.3g |
ナトリウム | 15.0mg | 18.9mg | 18.2mg | 15.2mg | 19.5mg | 18.2mg |
ビタミンA | 46.0μg | 52.6μg | 54.6μg | 54.6μg | 58.5μg | 53.3μg |
ビタミンB1 | 0.01mg | 0.05mg | 0.05mg | 0.07mg | 0.05mg | 0.04mg |
ビタミンB2 | 0.03mg | 0.08mg | 0.08mg | 0.10mg | 0.06mg | 0.09mg |
ビタミンC | 5.0mg | 9.4mg | 7.8mg | 7.6mg | 7.8mg | 7.1mg |
ビタミンD | 0.3μg | 0.8μg | 0.9μg | 1.0μg | 1.1μg | 0.8μg |
ビタミンE | 0.4mg | 0.8mg | 0.5mg | 0.7mg | 0.7mg | 0.8mg |
ビタミンK | 1.0μg | 3.3μg | 1.7μg | 3.1μg | 2.7μg | 3.2μg |
ナイアシン | 0.2mg | 0.4mg | 0.5mg | 0.6mg | 0.6mg | 0.4mg |
パントテン酸 | 0.5mg | 0.5mg | 0.5mg | 0.5mg | 0.5mg | 0.5mg |
カリウム | 48.0mg | 66.1mg | 62.4mg | 57.1mg | 65.0mg | 64.3mg |
カルシウム | 27.0mg | 51.3mg | 49.4mg | 44.4mg | 45.5mg | 49.4mg |
マグネシウム | 3.0mg | 5.4mg | 5.2mg | 4.7mg | 4.8mg | 5.8mg |
リン | 14.0mg | 28.3mg | 27.3mg | 27.9mg | 24.7mg | 27.3mg |
亜鉛 | 0.3mg | 0.4mg | 0.4mg | 0.3mg | 0.3mg | 0.3mg |
鉄 | 0.03mg | 0.80mg | 0.90mg | 0.90mg | 0.80mg | 0.70mg |
銅 | 0.03mg | 0.04mg | 0.04mg | 0.04mg | 0.04mg | 0.04mg |
母乳にもっとも近い成分という観点から見ると『アイクレオ』のバランスミルクなのかもしれません。ただ、金額面や口コミなどを相対的に見てから判断したいという人も多くいらっしゃると思います。
ここからは各商品の特徴をまとめてみましたので、参考にしてみてください。
2-1.明治『ほほえみ』
出典:Amazon
明治の『ほほえみ』は100年もの間販売されているベストセラー商品です。
タンパク質・DHA・ARAが母乳とほぼ同等で配合されており、赤ちゃんの発育に必要な栄養素を十分摂取することができます。
また、乳幼児期に不足しがちな鉄分も配合されているため、離乳完了の1歳ごろまで使用することが可能です。
ミルクの形状 | 缶入り粉ミルク 800g |
月齢 | 0ヵ月~1歳まで |
値段 | 1缶あたり 2,528円(税込)※変動あり |
エネルギー | 506kcal(100gあたり) |
特徴的な成分 | タンパク質・DHA・ARA・フラクトオリゴ糖・亜鉛・鉄分 |
口コミ | 「母乳に近い成分で安心して飲ませられる」 「便秘気味だったのが、ほほえみに切り替えたら解消した」 (引用元:Amazon) |
2-2.和光堂『はいはい』
出典:Amazon
和光堂『はいはい』は母乳に近い栄養素にプラスして、成長に必要なビタミンやミネラルをバランスよく配合した粉ミルクです。
計量のしやすさや溶けやすさにも配慮しており、育児を効率よくサポートしてくれます。
ミルクの形状 | 缶入り粉ミルク 800g |
月齢 | 0ヵ月~1歳まで |
値段 | 2,980円(税込)※変動あり |
エネルギー | 518kcal(100gあたり) |
特徴的な成分 | DHA・アラキドン酸・12種のビタミン・4種のミネラル・ガラクトオリゴ糖 |
口コミ | 「粉ミルクの中でもとくにコスパがよく助かる」 「溶けやすく、子どもがよく飲んでくれる」 (引用元:Amazon) |
2-3.グリコ『アイクレオのバランスミルク』
出典:Amazon
母乳に近い味・色・香りにこだわった乳児用ミルクです。
初乳に多いβカロテンや、子どもの発達に必要な栄養成分ヌクレオチドやビオチンが配合されています。
同シリーズでは携帯に便利なスティックタイプ、液体タイプも発売されています。
ミルクの形状 | 缶入り粉ミルク 800g |
月齢 | 0ヵ月~ |
値段 | 2,436円(税込) |
エネルギー | 523kcal(100gあたり) |
特徴的な成分 | βカロテン・5種類のヌクレオチド・αリノレン酸・ビオチン |
口コミ | 「他のミルクよりうんちが固くなりにくい」 「色や香りが母乳に近く、子どもがよく飲んでくれる」 (引用元:Amazon) |
2-4.雪印メグミルク『ぴゅあ』
出典:Amazon
雪印メグミルクの『ぴゅあ』は、成長に欠かせない栄養素である『シアル酸』と『コリン』を配合した機能性の高いミルクです。
13%と母乳に近い調乳濃度なので赤ちゃんの胃腸に負担がかかりません。
混合栄養用のミルクとしてもぴったりです。
ミルクの形状 | 缶入り粉ミルク 820g |
月齢 | 0ヵ月~1歳まで |
値段 | 2,009円(税込)※変動あり |
エネルギー | 514kcal(100gあたり) |
特徴的な成分 | DHA・オリゴ糖・シアル酸・ヌクレオチド・コリン・βカロテン・リン脂質 |
口コミ | 「容量が多く、成分価格ともにコスパがよい」 「少し鉄っぽい香りが気になる」 (引用元:Amazon) |
2-5.森永乳業『はぐくみ』
出典:Amazon
森永乳業の『はぐくみ』は育児用ミルクで唯一、初乳に含まれるタンパク質である『ラクトフェリン』が配合されています。
さらにはタンパク質を細かく分解しているため、赤ちゃんの消化器に負担がかかりにくくなっているのがポイントです。
ちなみに、専用ケースに入れ替えるだけの『エコらくパック』タイプも販売されています。
ミルクの形状 | 缶入り粉ミルク 800g |
月齢 | 0ヵ月~1歳まで |
値段 | 1缶あたり 4,331円(税込)※変動あり |
エネルギー | 512kcal(100gあたり) |
特徴的な成分 | ラクトフェリン・DHA・アラキドン酸・ルテイン・3種のオリゴ糖 |
口コミ | 「溶けやすく泡立ちが少ないので調乳しやすい」 「多くの産院で使われているので安心感がある」 (引用元:Amazon) |
2-6. 海外製品もおすすめ
オーガニックなど品質にこだわりたい人には、アメリカ発自然派通販サイト『iHerb』がおすすめ。
粉ミルクからベビー用品、日用品までアイテムが豊富!
一度チェックしてみるのもいいかもしれません。
3.粉ミルクと母乳の違い
粉ミルク、あるいは母乳を選ぶことでのメリット・デメリットが気になるママ・パパも多いと思います。
「粉ミルクは母乳に比べ栄養価が低い」という意見もありますが、科学的根拠は一切なく実際は両者に栄養面での違いはほぼありません。
ただ、一般的に母乳は母親から子どもへ免疫物質が移行するため、感染症予防効果が高いとされています。
これは母乳ゆえのメリットですが、一方で消化のよさから授乳が頻回になる、ビタミンKが不足しがちといった面もあるのです。
対して粉ミルクは腹持ちがよくビタミンバランスが優れているため、そうした母乳の弱点をカバーしてくれます。
両方にメリット・デメリットは少なからずあるものの、赤ちゃんを育てる上ではどちらを選んだとしても全く問題はありません。
むしろ、各家庭の現状や親の体調などをかんがみて、粉ミルクか母乳か、あるいは併用するのかを決めるのがベストでしょう。
4.粉ミルクの正しい作り方
最後に、番外編情報として『粉ミルクの正しい作り方』のポイントを紹介します。
粉ミルク育児をスムーズに行うためにも、ぜひ一度確認しておきましょう。
4-1.手洗い・器具の消毒
ミルクを作る前には、下準備として器具や手を清潔にしておくことが必須です。
哺乳瓶・乳首・計量スプーン・トングなどの調乳に使う器具は、以下の方法で消毒することが可能です。
- 煮沸消毒:器具がしっかりつかるくらいのお湯で沸騰→3分程度煮沸する
- 薬液消毒:専用の消毒用薬液に規定時間つけておく。その後そのまま乾燥させる
- レンジ消毒:専用の消毒機器に水を入れ、規定時間レンジにかける
4-2.調乳する
- ミルクを専用のスプーンで計り、哺乳瓶に入れる
- 沸騰させてから70度程度まで冷ましたお湯を必要量の3分の2入れ、よく溶かす。溶けたらさらに出来上がり量までお湯を追加して混ぜる
- 体温程度まで冷ます(腕の内側で少し熱いと感じる程度でOK)
4-3.飲ませる
赤ちゃんの口に乳首を含ませてゆっくり飲ませる。
飲み終えたら背中を軽くさすって、げっぷを出してあげるとよい。
新生児におすすめの粉ミルクで健やかな成長を!
新生児を育てている家庭にとって、ミルク選びは悩みの種になりがちです。
ミルク育児を開始するなら、まずは粉ミルクの特徴を知ることが大切。
缶入り粉ミルク・キューブタイプ・スティックタイプ、それぞれの特徴やメリットを踏まえた上で、自分たちにあった商品を選ぶとよいでしょう。
また、さまざまなメディアや周囲からの意見で悩んでしまうこともあると思います。
もし粉ミルクについて気になることがあれば、最新の基本情報が得られる厚生労働省のHPや小児科医の話を参考にするのがおすすめです。
必要な栄養素や成分、子どもの体質にあわせたミルクを与えることが、赤ちゃんの健やかな成長につながります。
ぜひおすすめの粉ミルクで、お子さんの生育をサポートしてあげてくださいね。
まとめ
- 粉ミルクは、形状・値段・月齢・成分・口コミなどを基準に選ぶとよい
- 粉ミルクの種類はさまざま。コストパフォーマンスのよい缶入りや手軽なキューブタイプなど、ライフスタイルや使い勝手にあわせて選ぶのがおすすめ
- 粉ミルクと母乳に栄養面での違いはほとんどない
- 粉ミルクを上手に使って、赤ちゃんの健やかな成長をサポートしよう!