物件探しはいつの時期が最適?優良物件を見つける方法や注意点についてもご紹介
「物件探しはいつがおすすめ?」
「優良物件を見つける方法について知りたい」
引っ越しのために物件探しをしている際、上記のような疑問を抱いた方も多いかもしれません。
物件探しのタイミングによっては、優良物件に出会えなかったり、引っ越し費用が高くなってしまったりする可能性があります。
本記事では、物件探しに最適な時期や優良物件を見つける方法、注意点について解説します。
これから引っ越しを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
物件探しの時期は引越しの2ヶ月前がおすすめ
物件探しは、引越しの2ヶ月前に行うようにしましょう。
いざ、物件を探すとなると、住みたいエリア・間取り・設備など希望する条件を洗い出す必要があります。
また、住みたい物件が見つかった際も、すぐに入居できるわけではなく、必要書類の準備や連帯保証人の準備、入居審査など様々な時間と手間がかかってしまいます。
そのため、物件探しは入居したい日から逆算して、早い時期にスタートするようにしましょう。
余裕を持って引っ越しの準備を進めたい方は、入居予定日の2ヶ月前に準備することをおすすめします。
自分が納得のいく物件が見つけられるよう、スケジュールを組んで進めていくようにしましょう。
【時期別】物件探しに最適な時期
各時期における物件探しの特徴は、以下のとおりです。
- 1-3月は多くの人が物件探しする繁忙期
- 4-5は少し落ち着く時期
- 6-8月は費用を抑えて引越しできる時期
- 9-10月は2番目に忙しい時期
- 11-12月は新しい情報が増える時期
同じ物件でも、進学や就職・転勤といった理由から、繁忙期と閑散期で引越し費用や初期費用、家賃などが変動することがあります。
それぞれの時期について、詳しくみていきましょう。
1-3月は多くの人が物件探しする繁忙期
メリット | 物件数が多い |
デメリット | 家賃・引越し費用が高い |
1-3月は、進学・就職・転勤などの新生活に向けて、多くの人が物件探しをする時期です。
そのため、1年の中で最も入居者募集が増える月です。
引っ越しする人が多い分、退去する人も多く存在します。
つまり、1月は物件の数が多く、たくさんの物件から住まいを選びたいという方におすすめです。
2月は3月の入居申込者が増えるため検討していた物件が次の日見ると埋まってしまっているということも考えられます。
スピーディーに進めていくことを心がけてください。
さらに、3月になるとすでに契約済みの物件が増えるため、空き物件は少なくなってしまいます。
この時期は、物件探しをする人も多いので、家賃などの条件交渉が難しくなることを把握しておきましょう。
また、退去する際は、退去予定日の1-2ヶ月前に報告するというルールが設けられているので、退去する前に報告する必要があります。
4-5は少し落ち着く時期
メリット | 1年を通して、家賃・引越し費用が一番安い |
デメリット | 優良物件が売れてしまっていることが多い |
4月に入ると、進学や就職、転勤などの需要が大きく減少することから、少し落ち着き時期に入ります。
また、ゴールデンウィークに入ると、引っ越しや内覧に多くの時間を使えるため、比較的ゆっくり物件探しができます。
特に、3月中に引越ししなければいけない理由がない場合は、じっくり物件探しができるこの時期を選択するのがおすすめです。
6-8月は費用を抑えて引越しできる時期
メリット | 1年を通して、家賃・引越し費用が一番安い |
デメリット | 優良物件が売れてしまっていることが多い |
6-8月は、業界が閑散期を迎えるため、費用を抑えて引っ越しできる時期です。
また、不動産会社がキャンペーンを実施していることも多くなってきます。
さらに、梅雨や猛暑で引っ越しが増えないことから、価格交渉もしやすくなっています。
繁忙期に比べて、物件数は少なくなっていますが、よりお得に引っ越ししたい方におすすめです。
しかし、8月にさしかかってくると、お盆の連休に引っ越す方も増えてきています。
そのため、できるだけ費用を押さえたい方は、6,7月の引越しを検討しましょう。
9-10月は2番目に忙しい時期
メリット | 新築物件が出回る |
デメリット | 家賃や引越し料金が高い |
9-10月は、1-3月の時期に次いで2番目に忙しい時期です。
転勤などによって引っ越しが増えるほか、新築物件も増えるため、より多くの物件から選べます。
また、結婚式を挙げるシーズンでもあるため、ファミリー向け物件も豊富です。
しかし、閑散期に比べると、業界自体が忙しいため、費用が高くなることを把握しておきましょう。
11-12月は新しい情報が増える時期
メリット | じっくり物件が探せる |
デメリット | 物件数が少ない |
11-12月は引っ越しする人が増える1-3月に向けて、賃貸物件が増えるため、新しい情報が増える時期です。
また、学生の合格発表や内定が決まる時期でもあるため、業界としても力を入れ始める時期です。
しかし、ハイシーズンに比べると、不動産会社が空いているため、引っ越しの料金も抑えられます。
また、春に引越しを考えている方が、早めに退去することによって、優良物件を見つけられるかもしれません。
じっくり不動産会社と相談しながら物件を探したい方は、11-12月がおすすめです。
【構成別】物件探しに最適な時期
家族構成別の物件探しに最適な時期は、以下のとおりです。
- 1人暮らしは1-3月がおすすめ
- 同棲・カップルは4-6月がおすすめ
- ファミリーは4-6月、9-10月がおすすめ
1人暮らしや同棲・ファミリーなど自分の置かれている状況によって、物件探しの最適な時期は異なります。
それぞれの家族構成別に詳しくみていきましょう。
1人暮らしは1-3月がおすすめ
1人暮らしの物件探しに最適な時期は、1-3月です。
この時期は、引っ越しの繁忙期となりますが、新生活社会人や大学生向けのキャンペーンを実施していることがあります。
また、繁忙期なので物件の数も多く、優良物件を見つけ出せる可能性も高くなるでしょう。
しかし、3月は引越し費用が高くなってしまうため、注意してください。
1人暮らしを始める場合は、1・2月までに物件探しや引越しを終えるのがおすすめです。
同棲・カップルは4-6月がおすすめ
同棲・カップルの場合は、4-6月がおすすめです。
引越しのピークを過ぎたオフシーズンであれば、落ち着いて部屋さがしができます。
しかし、一人暮らしに比べて、家賃が高くなるため、初期費用はなるべく抑える必要があります。
また、家賃交渉をしたい場合は、繁忙期を終えた4月以降にしましょう。
引越し業者の費用も安くなっているため、同棲の場合は4-6月がおすすめです。
ファミリーは4-6月、9-10月がおすすめ
ファミリーの場合は、4-6月、9-10月がおすすめです。
4-6月は同棲・カップル同様に価格交渉がしやすいからと言えます。
また、9-10月は人事異動の時期であり、ファミリー向け物件が多く出回る時期です。
家賃交渉はしにくい時期ですが、多くの選択肢から理想の物件を探せることは大きなメリットとなるでしょう。
物件探しの前に決めておくべきこととは?
物件探しの前に決めておくべきことは、以下のとおりです。
- 家賃
- 間取り
- 譲れない条件
- 引越し予定日
- 希望エリア
引越しの際は、条件に合った物件を見つけたら、早めに決断することが重要です。
内見の時間を確保し、いつでも動ける状態にしておくことをおすすめします。
それぞれの項目について、詳しくみていきましょう。
家賃
物件を探す際は、家賃の目安をある程度決めておきましょう。
家賃は毎月支払う費用であり、家賃の金額によって、初期費用の額も変動します。
一般的には、年収の3分の1が理想と言われていますが、生活費や趣味代、交際費なども考慮した上で、家賃の目安を決めるようにしましょう。
不動産会社にいくと、予算以上の物件を勧められることも多いため、惑わされず、自分が毎月払えるかをしっかり把握しておくようにしてください。
間取り
物件を探す際は、住みたい間取りを決めておきましょう。
物件探しでも入力する項目がある上に、不動産会社でも質問される項目です。
一人暮らしならワンルームや1K、同棲やファミリーであれば、2LDKや3LDKがおすすめです。
また、間取りは、畳数や平米数などデータをみただけでは、実際の広さや狭さを判断できません。
内見で実際に足を運ぶことによって、データだけではわからない部分を確認しましょう。
さらに、同じ間取りでも日の当たり方や設備の配置によって、室内の見え方が変わってきます。
そのため、複数の物件を内見して、自分のライフスタイルに合った間取りを選んでください。
譲れない条件
物件探しでは、譲れない条件を決めておくことも重要です。
よく挙げられるこだわり条件は、以下のとおりです。
- 駅から徒歩〜分
- 築年数〜年以内
- 駐車場あり
- 独立洗面台
- オートロック
しかし、こだわり条件の数を増やしすぎると、物件の数が少なくなってしまいます。
あまり条件を絞りすぎず「これだけは絶対譲れない」という条件のみ選ぶようにしましょう。
引越し予定日
物件を探す前に引越し予定日を決めておくようにしましょう。
引越し予定日を決めていなければ、希望の物件の物件は見つかったのに引越しが間に合わないといった事態が起こりかねません。
物件探しの不動産会社に引越し予定日を伝えておくことで、引越しの時期に合わせて、物件を紹介してくれます。
しかし、新築物件であれば、引越しが遅れてしまう可能性もあります。
新築物件で探している方は、入居日が遅れてしまうことも視野に入れておきましょう。
希望エリア
まずは、どこのエリアに住みたいか決める必要があります。
いくら部屋の条件がよくても、通勤や通学に不便なエリアは避けるようにしましょう。
通勤・通学に最適なエリアは、電車で乗り換え1回、乗車時間30分程度です。
希望するエリアの沿線をチェックし、住みたい駅の候補を2-3駅ピックアップすることをおすすめします。
物件を探す際は、希望エリアを絞った後に、周囲の建物や交通の便などを考慮して、優先順位を決めるようにしてください。
特に、病院やスーパー、学校、公共機関などは、チェックしておきましょう。
優良物件を見つける3つの方法
優良物件を見つける方法は、以下のとおりです。
- 賃貸サイトを探す
- 不動産会社を通じて探す
- 来店の3日前までに内見の予約を取る
それぞれの方法について、詳しくみていきましょう。
賃貸サイトで探す
優良物件を探す際は、賃貸サイトなどで探すことも1つの方法です。
希望エリア、希望家賃、間取りなどの項目を入力すれば、すぐに物件情報が閲覧できます。
スマートフォンで簡単に調べられるため、隙間時間で物件探しができます。
また、目安の家賃相場も調べておきましょう。
自分の希望家賃が低すぎる場合、物件が中々見つからない可能性があります。
もし、賃貸サイトで検索して、気になるサイトが見つかったら、不動産会社に問い合わせてみましょう。
電話での問い合わせが難しい場合は、メールなどから問い合わせることも可能です。
複数の不動産会社から折り返しの電話やメールが届くので、見落とさないようにしましょう。
不動産会社を通じて探す
優良物件を探す際は、不動産会社を通じて探す方法があります。
不動産会社の方とやり取りをしていると、優良物件が空いた時にいち早く連絡してもらえる可能性が高くなっています。
自分に合った不動産会社を見つけるためにも、最低2社の不動産会社をまわることがおすすめです。
不動産会社によっては、強引に契約させてこようとしたり、希望家賃よりも高い物件ばかり出してくる不動産会社も存在します。
そのため、不動産会社の見極めもかなり重要です。
来店の3日前までに内見の予約を取る
優良物件を探す際は、来店の3日前までに内見の予約を取るようにしましょう。
当日予約して内見することも可能ですが、来店する数日前に予約することで、より自分の希望条件にあった物件を探してくれます。
予約を取る際は、以下の希望条件を伝えるようにしましょう。
予算 |
立地 |
譲れない条件 |
妥協できる条件 |
物件探しにおける注意点9選
物件探しにおける注意点は、以下のとおりです。
- 内見の際に周辺の環境をチェックする
- 大家さんの人柄を確認する
- 家具・家電付き物件を選ぶ
- 敷金・礼金なしの物件を選ぶ
- 今住んでいる家の解約を通知しておく
- 物件探しの準備期間を長くしない
- 荷物を減らしておく
- 複数の引越し業者から見積もりをとる
それぞれの注意点について、詳しくみていきましょう。
内見の際に周辺の環境をチェックする
内見の際は、周辺の環境をチェックするようにしましょう。
チェックするポイントは、以下の通りです。
- 夜の物件の様子
- 廊下のゴミ
- ゴミ捨て場
- ポスト
- 掲示板
物件が昼間だと、夜の物件の様子がわかりません。
物件を外から見て、パーティーで騒いでいる部屋や大音量で音楽を流している部屋などがあるか確認することをおすすめします。
また、女性の方であれば、街頭が少ない場所だと不安に感じることも多いでしょう。
実際に夜道を歩いてみて、街頭が灯されているか確認してみてください。
そのほか、住んでいる住民のマナーも確認する必要があります。
廊下などの共有部分にゴミや住民の捨てたお菓子の袋などが落ちてる場合は、注意してください。
さらに、ゴミ捨て場やポストが荒れていると、しっかり管理がされていない可能性が高くなっています。
上記に関連して「ゴミはしっかり捨てましょう」「夜の騒音は控えてください」など注意書きがあれば、マナーを守れていない住民が多いということです。
大家さんの人柄を確認する
物件に引越す前に、大家さんに会って人柄を確認してみましょう。
大家さんは、物件の近くに住んでいることもありますが、都会であれば、遠方に住んでおり、会えない可能性もあります。
しかし、大家さんに会える状況であれば、どのような人柄か確認しておくようにしましょう。
長く住んでみないとわからないこともありますが、少しでも入手できる情報は収集しておくことをおすすめします。
家具・家電付き物件を選ぶ
新生活を始めるにあたって、家具・家電は欠かすことのできない出費の1つです。
初めて一人暮らしを始めるのであれば、家具・家電付きの物件を探してみましょう。
ベッドや洗濯機・家電などが元々付いている家であれば、新しく家具を揃える費用を削減できます。
また、新たに引っ越す際の引越し費用も抑えられます。
敷金・礼金なしの物件を選ぶ
物件を選ぶ際は、敷金・礼金なしの物件を選ぶようにしましょう。
一般的に、賃貸物件の初期費用は、家賃の4-5ヶ月分です。
引越しをできるだけ安く抑えたい方は、敷金・礼金ゼロ円の物件を探してみましょう。
敷金・礼金の費用は、それぞれ家賃の1ヶ月分であることが多いため、家賃の2ヶ月分程度削減できます。
しかし、敷金ゼロ円であれば、退去時にクリーニング費用を請求されることがあるので、注意しましょう。
今住んでいる家の解約を通知しておく
引越しを検討している方は、今住んでいる家の解約を通知しておくようにしましょう。
新しい家の契約を早くしてしまうと、家賃を二重に払ってしまう可能性があります。
入居日と家賃発生の起算日が同じであることが理想ですが、物件をおさえた日が起算日になることがほとんどです。
二重払いにならないよう交渉することも重要ですが、繁忙期は交渉が通らないことがあると把握しておきましょう。
また、解約通知が遅れると、違約金が発生する可能性もあるため、注意してください。
物件探しの準備期間を長くしない
物件探しをする際は、準備期間をあまり長く取りすぎないようにしましょう。
基本的に、賃貸物件は「仮押さえ」ができません。
気に入った物件を見つけた場合は、実際に契約する必要があり、契約後1-2週間程度の家賃が発生します。
物件を長期間キープしておくことは難しいため、2ヶ月前を目安に物件探しを始めるようにしましょう。
その際、条件などを洗い出しておくと、スムーズに進めやすくなります。
荷物を減らしておく
引越しの準備をする際は、極力荷物を減らしておくようにしましょう。
荷物が多ければ、大きなトラックが必要になったり、人員を増やしたりする必要があるため、引越し費用が増えます。
荷物を減らしておけば、引越し費用を抑えられるため、必要ないと思ったものは、処分しておくようにしましょう。
また、見積もりに来てもらう際は、部屋を片付けておくことをおすすめします。
複数の引越し業者から見積もりをとる
引越し業者を選ぶ際は、複数社見積もりをとるようにしましょう。
見積もり金額は、繁忙期と閑散期で数万円の差があります。
引越し時期が特に決まっていない場合は、閑散期の5月以降に見積もりを出してもらうようにしましょう。
また、引越し業者を選ぶ際は、複数者から見積もりをとり、価格や条件が良いものを選ぶのがおすすめです。
物件探しの時期に関するまとめ
本記事では、物件探しに最適な時期や優良物件を見つける方法、注意点について解説しました。
各時期の物件探しの動向は、以下のとおりです。
時期 | 業界動向 | 特徴 |
1-3月 | 繁忙期 | 多くの人が物件探しする繁忙期 |
4-5月 | 少し落ち着く時期 | 少し落ち着く時期 |
6-8月 | 閑散期 | 費用を抑えて引越しできる時期 |
9-10月 | 2番目の繁忙期 | 2番目に忙しい時期 |
11-12月 | 繁忙期前 | 新しい情報が増える時期 |
部屋探しは、自分が重視するかで最適な時期が変わってきます。
物件探しの前に決めておくべき条件を参考に、自分に合った引越しのタイミングや物件を探すようにしましょう。
物件探しの前に決めておくべきこと
- 家賃
- 間取り
- 譲れない条件
- 引越し予定日
- 希望エリア
また、物件を探す時間があまり取れない方は、賃貸サイトで調べることをおすすめします。
地域や駅・路線を選択した後に、家賃相場や間取りなどの条件を入力するだけで、希望するエリアの物件を探せます。
昼休憩の時間や通勤時間などの隙間時間を利用して、検索してみてください。